どうかしている

 兵庫県の斉藤知事が特産品ワインを要求したとされる問題で、大阪の吉村知事が「知事が地元の産品をPRするのは当然。これが本当におねだりなのか」と疑問を呈している。アホじゃないか。
 確か橋下徹元大阪府知事も東国原元宮崎県知事も似たような発言をしていたようだが、知事経験者というのは揃いも揃ってこんな感覚なのだろうか。
 そもそも自殺した県民局長は、ペーペーの役人ではない。ン十年も公務員を続け、多くの事象を見続けていた人間である。知事の県産PRの姿なんぞ、多岐に渡ってイヤがおうにも観察してきただろう。経験豊富なその人が死を賭して「これは度を越している」と残した記録〜証拠である。通り一遍の〝県産PR〟と考える方がどうかしている。本気で言っているのならば、人間としてネジが飛んでいるのではないか。
 彼らはきっとこう言うだろう。「きちんと精査、検証した上でなければ、兵庫県知事を悪人と決めつけてはいけない」
 ああ、そうですか、分かりました。しかし少なくとも、そのセリフは精査、検証の推移を見ながら言ってほしい。人の死を軽く考えないでもらいたい。ご家族や同僚の無念を思うと、いたたまれない気持ちになってくる。そうでなくとも斉藤兵庫県知事の一連の行動を鑑みるに、公益通報者保護法に対して真摯に向かわなかったことは否定のしようがない。
 辞任は避けられないとは思うが、静岡県のパパ活4万円センズリ野郎の居座り例があるから、何とも安心はできない。
 

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