凄いぞ、朝日新聞

 朝日新聞の今日の社説に「派閥禁止の短慮と危うさ」と題がつけられていた。私は思わずギョッとした。主義主張を変えたのか、朝日新聞。
読売新聞の渡邉恒雄氏の著書、派閥を取り上げながら、自民党の派閥禁止をその場しのぎと批判し、派閥の無くなった自民党の政策吟味や緊張感が欠如してくると心配している。これはブラックジョークのように面白かった。
 そもそも派閥存続を糾弾していたのは朝日新聞ではないか。存続を模索する派閥を批判し「〇〇派は解体せず、政治団体を解散していない」だとか「自民党の歴史を振り返れば結局派閥は元の木阿弥、今回も同様だろう」などと批判の急先鋒に立っていたのは朝日新聞そのものだ。
 よりによって、派閥禁止の短慮ときたものだ。しかも堂々の社説、巻頭カラーグラビアでグラドルが派手に露出しているよりもっと衝撃的だ。
 社説の主張を吟味してみると、もっともな意見が書かれてある。党首権力の集中化への疑問や多様な議論の行き詰まり、暴走への心配だ。しかしそんなもん、派閥解体に向かった時点から、分かりきっていたではないか。
 人との付き合いでも、何でも批判し自我剥き出しの我が儘な人がいる。こういう人とは自然と疎遠になるものだが、朝日新聞よ、世を笑わすためにこれからも頑張って下さい。

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