役目を終えた政府事業15基金の余った2400億円が国庫に返金される。久々に良いニュースだ。何せこの余剰金は一つ間違えば、大阪万博に使われる可能性すらあったからだ。
少子化対策の一環として子育て支援金に使われるならまだしも、いくら何でも万博はない。議員間でこのような議論を交わされると、このご時世まんざら冗談とは思えないから恐怖だ。とにかく正しく返還されたのは、当たり前とは言えとても喜ばしい。
基金はしばしば企業に丸投げされていた。税金を配分するという政府の仕事を放棄したと言っては言い過ぎだが、しばしば必要と指摘される“民間の感覚“を履き違えていると思ってしまう。国民が望む民間の感覚とは、企業への丸投げではなく、経済観念を持った発展的発想のことである。
そもそも基金が返還されるのを政府の美徳と考える私がおかしいのかもしれない。「政治家はズルをする」という思い込みが良くないのか。基金は元をただせば我々の血税だ。この「余ったら戻す」という事実を慣例として、今後政治は予算を組む改革をして頂きたい。
年度末に増える公共事業に基づく工事が少なからず減ったなら、それをリードした政党は支持率急上昇が期待できるだろう。
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