正月早々、災害で家を無くした方々は本当に気の毒だ。家族を亡くしたり、大怪我をされた方はなおさらである。被災の惨たらしさは言葉を超越する。こんな時の助け合いこそ、日本の真骨頂ではないだろうか。
複数のミュージシャンによる高額寄付を「売名行為だ」と非難する人が多いという。何を考えているのだろうか。売名だろうと売名じゃなかろうと、そんなことはどうでもいい。寄付という〝実行と実現〟こそ尊い。どこぞの政治家にも聞かせてやりたいフレーズだが。
売名と非難された人には是非言って欲しい。「どう捉えられても結構です。あなたも売名行為をやってみませんか。家族、友達、仲間に尊敬されるかもしれませんよ」
国民の三割が三千円の売名行為をしたらどのくらいになるのか考えてみた。食べ物、暖房、家の補修、暖房、ボランティアの食住‥かなり役に立つだろう。
税金を集めて、訳の分からない「復興事業」に当てられるよりは余程良い。三重四重の人件費ピンハネも、東北大震災時はかなり大ぴらだった。しかも「復興事業」はかなり拡大解釈されて、ピント外れの事業も少なくなかった。人の不幸や弱みにつけ込むダニのような連中の事業を政府、自治体は許してはいけない。過去の災害から、もう学んでもいい頃だろう。
救援名目で現地に向かう有名人の売名行為も論外だ。道路の渋滞を加速させ、公的救援車両の邪魔につながる。その点でもとりあえずの寄付行動は何の問題もない。金で済ますという行為は本来的には蔑まされるかもしれないが、こと災害では有効なヘルプの一つとして最重要だと思う。
連日新聞に大きく寄付の呼びかけがあっても良いと思うが、まだ一回もそれを見ない新聞が多い。区役所でも寄付受付が目立たない。あるいは無い。各自治体は寄付人数割合と金額を競ってはどうか。あるいは災害における目的別寄付を募るなど、工夫はいくらでもできると思う。そしてもっと欧米のように、総合的に寄付を促進する社会を醸成できないだろうか。寄付といえば、最近やたら宗教団体を思い出してしまう。
私もささやかな売名行為をするつもりだ。
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