マスコミが事実を歪めて報道する事は多々あるが、意図を持って言葉を違えて使っていると思える事態がとても多い。この度のパーティ券売り捌きのキックバックが良い例だ。
どの報道も「キックバック」のワードが踊りまくる。キックバックと聞かされると、非常に悪人のムードがいっぱいに広がるからだ。しかしキックバックなんて、当たり前の事である。世界中全ての営業マンなんて、究極的にはキックバックが目的で働いているではないか。
パー券を売った人は偉い。パー券売りが専門でメシを食っている秘書は存在するし、販売ノルマを達成できなくてクビになった公設秘書も腐るほどいる。キックバックが問題なのではなく、政治資金収支報告に載せない事が悪いのだ。
弁護士である参議院議員が逮捕された時もそうだった。「選挙ハガキを事前に配布した」罪と、どのマスコミも報じた。しかし事前に配布しないでどうするのか?選挙が成り立たないではないか。
あれは同封した説明書に、事前運動につながるお願いがあったから違反とされたのが問題だった。最終的に裁判が終わって、事前の選挙依頼と正確に報じていたのは、私の知る限り一媒体だけだった。
表面だけしか取材していないのか、それともわざと違う面をクローズアップしようとしているのか分からない。今回のパー券事件に関して、インフルエンサーと呼ばれる人が「国会議員は抜け道を用意している」と筋違いな意見をエラソーに言っていたが、これもわざとかもしれない。
かつて日本は「経済一流、政治は三流」などと揶揄された。現在の日本の経済、政治、マスコミは何流なのだろうか。
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